不動産取引によく登場する用語として「坪」というものがあります。
「坪」とは尺貫法に基づく日本独自の広さの単位ですが、メートル法が普及した現在においても根強く使用されています。
部屋の広さを畳の数で表現するのも日本特有の習慣ですが、主に愛知・岐阜県といった中京地方や東北、北陸の一部で使用されている
中京間においては畳のサイズは3尺×6尺と定められており、そのため日本においては「1坪=畳2枚」というイメージが根強く残っているようです。
日本の計量法において面積に関しては平米を法定計量単位として指定しており、取引または証明において坪の使用は禁止されているんですね。
そして「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」においても土地の面積や建物の床面積は平米で表示することになっています
(1平方メートル未満は切り捨てることができる)。
法定計量単位とともに、カッコ書きで非法定計量単位を併記することは認められており、162.29平米(49.09坪)というような表記をすることは可能です。
新築マンションの場合、販売価格の総額を販売面積全体で割った「平均坪単価」が意外に重要みたいです。
同じマンションでも広さや階数によって部屋の価格が変わりますが、平均坪単価はそういった要素から独立した共通の物差しになります。
販売価格を他物件と比較することもできれば、新たな物件に値付けをする際の基準にすることもできます。 恐らく大半の業者で行われているのは以下の方法みたいです。
平米×0.3025=坪数
この場合表記するのは小数点以下2桁までで3桁以降は切り捨てます。
「1坪=畳2枚」というのはあくまで目安であって、「1畳」の広さが正式に決まっているわけではないようです。 坪というのは どうやら正式なものではなかったのですね。