時差出勤を開始してから一週間後に社員にヒアリングを実施しました。
ヒアリングを実施したのは2月上旬でしたので、今振り返ると、まだ新型コロナウィルスに対する警戒心や恐怖心、認識そのものが薄い状態だったかもしれません。
電車の混雑状況について
電車の混雑状況については、使う路線によって感想が分かれました。
時差出勤により混雑がかなり緩和されたという人もいれば、全く変わらないという人もいました。
このころから社会的にも時差出勤を実施する会社が増えてきていたと思われますので、だんだんと混雑自体もシフトしていったものと思われます。
また、終業時間は変えていませんでしたので、帰りの電車の混雑を懸念する声も上がりました。
リスク認識について
こちらもまた、人によりさまざまでした。
性格的な面も大きいのかもしれません。
このころはまだ、社会的にも若年層には感染しても重症化までは至らないという認識が多く、自身が罹患することに関して恐怖心を抱いていない社員もいました。
一方で、リスクを強く感じていたのは家族と同居している社員でした。
自身が罹患することよりも、万が一罹患した場合に家族にうつしてしまうことをリスクととらえている社員が多くいました。
テレワークについて
アンケートの結果、時差出勤は感染リスクの軽減策としては想定よりも効果が高くないことがわかり、テレワークの準備を始めることとなりました。
今でこそ全面的にテレワークを行っておりますが、この時点では以下のような不安を覚えている社員もいました。
- 仕事で困ったときに先輩や上司にすぐに聞けない
- サポート対応や事務仕事を自宅でするのは難しい
- 家族が働いているので、自分だけテレワークしてもあまり意味がないのではないか
- 仕事がしにくくなる(営業職)
上記のような意見があったものの、会社としては今後の情勢悪化を懸念し、まずは環境を整え「試しに一日だけでも全社員がやってみる」ところまでを一つのゴールとして動き出すこととしました。