楽天広告にはいくつか種類があり、出店店舗様は、集客力を強化するために楽天市場内の広告を利用されております。そもそも楽天で売上を上げるための公式とは?アクセス数×客単価×転換率=売上となっており、この3つの指標を引き上げる必要があります。今回はアクセス数を引き上げるという施策のもとRPP広告を活用する方法をご案内させていただければと思います。
目次
RPP広告とは?
RPP広告(楽天プロモーションプラットフォーム)とは、商品検索時の検索連動型広告のことになります。RPP広告を利用することによって、ユーザーが検索したキーワードに連動して検索結果の上位に商品ページがPRとして表示されるため、購入したいと考えるユーザーを集客できることが特徴となります。
RPP広告のメリット
RPP広告を利用するメリットとしては以下のようなものがあります。
- 楽天サーチ結果の上位に表示することができる。
- 月額5000円から始められ、予算管理も行うことができる。
- レポートを使用して効果分析を行うことができる。
検索結果の上位に表示
自社商品を検索結果の上位に表示させるという意味になります。楽天市場には出展社数約56000店舗・商品登録数3.6億点以上とたくさんの競争店が存在しており、その中で検索上位に表示することは簡単ではありません。RPPを活用することによって、たくさんの商品のなかからでも上位表示することが可能になるため、商品ページにアクセスしてもらいやすくなります。
参考:https://rakuten.today/blog-ja/rakuten-ichiba-25years-2022-j.html?lang=ja
月額5000円から始められ、予算管理も行うことができる
RPPはあらかじめ設定した予算内で運用が可能になります。設定した予算を消化すると広告としての表示がされなくなるため、販促に予算がかけられない店舗でも気軽に運用することができます。
レポートを使用して効果分析を行うことができる
「パフォーマンスレポート」というサービスを利用することによって効果分析を行うことができます。これによって、広告表示している商品のクリック率や広告経由での売上が確認できるため、効率を追求した広告運用を行うことができます。
RPPのデメリットとは
RPPは基本的に予算を設定すれば、運用自体は楽天が自動で行ってくれるため、とりあえず始めるという場合はそれほど手間がかかることはありません。ただ、その場合は、出品している商品すべてが広告表示対象となるため、広告をかけなくてもよい商品まで広告表示してしまうことがあり、不要な広告費がかかる場合があります。無駄な広告費を抑えるために、商品を除外する手間がかかることがデメリットであったります。
RPP広告の運用ケース
どのような場合にRPPを活用すればいいでしょうか。代表的な活用パターンを紹介いたします。
①楽天に出店したばかりで売りたい商品があるがまったくアクセスが増えない
売りたい商品があるがアクセスが増えないという場合はRPPは有効です。冒頭にも記載した通り、アクセス数×転換率×客単価が売上になるため、アクセスがなければいくら転換率や客単価が高くても売上を上げることはできません。オーガニック検索でヒットしない商品に対して活用する事例になります。
②イベント時など期間を限定して売上を伸ばしたい商品
「楽天スーパーSALE」や「お買い物マラソン」などのイベント時に販売数を伸ばしたい商品に対してRPPを活用する事例になります。RPPは日次で運用が可能になるため、7日間だけ運用するなどということができます。スポット運用をうまく活用すべきです。
③新商品のリリースによる活用
新商品リリースした際は、アクセスも集まりにくくレビューもないため、購入に結びつけるきっかけが必要になります。イベント時の広告活用同様、認知度を向上させるためにもRPPを活用することは有効な手段になるかと思います。
RPPの始め方
RPPを始める方法は以下の手順から行います。
- 広告キャンペーンを設定する
- 除外商品を設定する
- 商品キーワード設定
- キャンペーンを有効にする
広告キャンペーンを設定する
プロモーションメニュー>キャンペーン>新規登録よりキャンペーンを作成します。1クリックあたりの入札単価について、小さい価格からの設定をおすすめします。運用後、アクセス件数を確認したうえで再度調整する形がよいかと思います。
除外商品を設定
プロモーションメニュー>除外商品より広告表示させたくない商品を登録します。
商品キーワードの設定
プロモーションメニュー>商品・キーワード設定より商品指定を行ってからキーワード登録を行うことができます。
キャンペーンのステータスを有効にする
最後にキャンペーンのステータスを有効にすると広告掲載が開始されます。
まとめ
RPPでの意識する指標は「実績額」、「CVR」、「クリック数」、「CPC」、「ROAS」になり、パフォーマンスレポートを確認しながら広告の最適化を行うことが重要になります。例えば、クリック数が多いのにROASが低い場合は、アクセスが多いのにも関わらず購入に繋がっていないことになるため、キーワードの見直しを行うか、ページコンテンツを見直すかや、同様に実績額が高く売上金額がない商品については、除外設定するなど広告運用を行いながら、都度、改善することが重要になるかと思います。アクセス獲得は確実に行うことができるので、それをいかに購入に結び付けるかという点がRPP広告を行う上で重要な課題になりますね。