ランチェスター戦略

1560年(永禄3年)5月19日早朝に起きた「桶狭間の戦い」は、誰もが知る戦いですね。20代半ばの「織田信長」が数千騎の兵で、大軍を率いる「今川義元」軍に戦いを挑み見事、大勝利。この勝利には「奇襲作戦が功を奏した」、「悪天候が味方した」、「偶然の勝利だ」と多くの意見が交わされますが、意外にも現在のビジネスマーケティングの手法「ランチェスター戦略」が活用されている面もあると書かれていたので気になっていたので、読んでみました。

ランチェスター戦略とは

戦力に勝る「強者」と戦力の劣る「弱者」にわけ、それぞれがどのように戦えば戦局を有利に運べるのかを考えるための戦略論。「同じ武器なら勝敗は兵力数で決まる」という前提をもとにした「強者の戦略」と「弱者の戦略」に分けられる。もともとは第一次世界大戦での航空戦から生まれたが、現代では実践的なマーケティング理論として活用されている。

強者と弱者

いろいろ書かれていますが、強者と弱者で戦略が変わってきます。

強者とはその市場でのシェア26.1%以上の1位のこと
弱者とはそれ以外の全プレイヤーのこと

弱者がやるべき (個人、中小企業)

弱者が勝つための戦略  差別化戦略
①局地戦戦うエリア(業種、ジャンル)を絞る
②一騎打ち戦ライバル企業の少ない市場を狙う
③接近戦顧客ひとりひとりを大切にして親身になる
④一点集中戦競合他社にはない強みをひとつ持つ
⑤奇襲、陽動戦ライバル企業の隙を突く

強者がやるべき (大手)

強者が勝つための戦略  ミート戦略
①広域戦戦うエリア(業種、ジャンル)を広げる
②乱戦ライバル企業を物量で市場から追い落とす
③遠隔戦全顧客を平等に満足させる
④総合戦競合他社に対し多くの強みを持って挑む
⑤誘導戦自社の有利な状況に持ち込む

なるほどと思いました。強者は2位以下の敵に対してミート(真似)して1つ、2つ機能を追加する事により追随を許さない戦略をとるんですね。
逆に弱者がとるべき戦略はミート(真似)ではなく、局地戦で、勝てる地域に特化し、差別化していく。
キングダムの中で李牧の考えで随所に出てくる気がしました。(^▽^;)

 

最後に

桶狭間の戦いも、まさに織田軍(中小企業)対 今川軍(大企業)の戦いですね。
織田信長の桶狭間での勝利は、弱者戦略です。大将ひとりを討ち取ることを第一目標とし
少ない兵力数で立ち向かう法則「局地戦・一騎打ち戦・接近戦、一転集中、奇襲攻撃」をもってして、その結果、織田信長は約10倍もの軍勢から勝利を勝ち取ることができたのですね。
織田軍勝利の秘訣は、自軍が置かれた厳しい状況を正しく理解し、勝つための分析を行ったことによるものでそれが現代ではビジネスマーケティングに置き換えることができ、何の商品をどんな場所や世代に集中させるかで、市場の差別化を図る指針となっているんですね。
弱者が勝つための戦略として「差別化戦略」を、強者が勝つための戦略として「ミート戦略」があり
強者は強者なりの戦い方で追随をゆるさない、弱者は弱者なりの戦い方で勝てるとあらためて理解できました。

これをビジネスにも役立てていきます。はい。

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