楽天店舗の運営において、広告は切っても切り離せない存在です。
集客をする(アクセスを増やす)ためには欠かせない手段ですが、楽天内にはどういった種類の広告があるのか、どの広告が一番自店舗にあっているのか、皆さんご存知でしょうか?
それぞれの広告の特徴がわかれば、効果的な運用もできるようになり、
無駄なく広告を活用していくことができます。
ということで、今回は楽天内広告についての基礎知識をご説明させていただきますので、ぜひ参考にしてみてください。
楽天内広告の種類とタイプ一覧
まずは、楽天内広告の種類についてみていきましょう。
出典:楽天店舗運営Navi
上記の画像が、楽天市場の広告ラインナップです。6つに分けられていますが、
「楽天プロモーションプラットフォーム」 「メルマガ配信型」といった広告もあり、
合計で8種類の広告があります。
- 楽天市場広告
- 楽天外部グループ広告
- 楽天CPC広告
- 楽天CPA広告
- 楽天ダイナミックターゲティング広告
- クーポンアドバンス広告
- 楽天プロモーションプラットフォーム
- メルマガ配信型
また、それぞれ広告は大きくわけて、
掲載型 / クリックなどの課金型 / メルマガ配信型の3タイプに分かれます。
・掲載型 ・・・ 楽天内トップページやジャンルページ、特集ページなどに、一定の期間必ず掲載されるタイプの広告。
(掲載場所一例)
・クリックなどの課金型 ・・・ 掲載しただけで料金は発生せず、ユーザーにクリックされたら/クーポンを獲得されたら、などの条件が満たされると課金されるタイプの広告。
(掲載場所一例)
・メルマガ配信型 ・・・ 楽天会員向けに定期的に配信されるメルマガに掲載されるタイプの広告。
それぞれの特徴や料金、広告初心者の方向けに5段階で おすすめ度 もつけています(★が多いほどおすすめ)ので、参考にしてみてください。
おすすめ度つき!楽天内広告の種類詳細
①楽天市場広告
「楽天市場広告」は、掲載型の広告です。
[おすすめ度]
星2つ ★★
広告の掲載自体は簡単ですが、購入へつなげるには本当に良い掲載場所を見極めなければならないため、試行錯誤を重ねる必要があります。
[特徴]
・掲載期間が決まっている。
・必ず掲載される。
[掲載場所]
・楽天トップページ
・楽天ジャンルページ
・特集ページ
[予算]
・大体3万円~35万円 掲載場所により異なる、中にはもっと高価な広告もあります。
[メリット]
・多くの新規ユーザーが閲覧する場所に掲載できるため、商品・ショップの認知度を高める手段として最適。
[デメリット]
・あくまで認知度を高める施策向けなので、直接的な購入にはつながりにくい。(※タイムセール広告など、衝動買いを促すような広告もある。)
[こんなお店におすすめ]
・広告用の特集ページをお持ちの方
掲載型の広告は、なんとなく楽天市場の企画を見ていたユーザーが訪れる可能性が高く、広告から移動した先のページで、ユーザーの心をぐっとつかまなければなりません。そのため、広告専用の特集ページをつくり、そのページから色んな商品へ回遊してもらう、あるいはお気に入り登録してもらうアクションが必要です。
②楽天外部グループ広告
[おすすめ度]
星1つ ★
掲載場所の詳細が公表されていないため、はじめて利用するには敷居が高いです。
楽天市場以外で楽天が運営する媒体で、掲載される広告です。楽天内広告とは異なりますので、基礎知識の時点では割愛いたします。
③楽天CPC広告
「楽天CPC広告」は、クリック課金型の広告です。
[おすすめ度]
星5つ ★★★★★
月の予算をきめて、表示したい商品を選ぶだけで広告掲載ができます。
ただし、最初は、広告キャンペーンの設定など作業が発生するため、慣れるまでに少し時間を要します。
[特徴]
・必ず掲載されるわけではない。
・楽天内キーワード検索結果の上位に表示できる。
・1クリックいくらにするか店舗側で設定できる。
・キーワードは自動設定と手動設定 2種類ある。
・商品を選んで表示できる。
・有料レポートを利用して効果検証できる。
[掲載場所]
キーワードマッチ
・PCキーワード検索結果
・スマホキーワード検索結果
ユーザ/コンテンツマッチ
・PCジャンルページ
・スマホジャンルページ
・スマホアプリ
・PCランキング市場
・スマホランキング市場
ほかにも、PC・スマホの購入履歴や楽天市場TOPの最下部にある
「あなたにおすすめの商品」も掲載場所になります。
[料金]
・1クリック約50円~100円ぐらい。(※キーワードによる異なる。)
・月の予算設定ができる。
[メリット]
・購買意欲の高いユーザーに商品を訴求できるので、直接的な購入につながりやすい。
[デメリット]
・運用が少し難しい。クリックされるだけで課金されるため、2~3日で予算全部を消化してしまう恐れもある。
[こんな方におすすめ]
・はじめて広告に取り組まれる方から分析しながら運用したい方まで幅広く
最初の作業は少し手間ですが、低予算でお試し感覚で広告掲載ができるため、はじめての方にもおすすめです。徐々になれてきましたら、自店舗がどんなキーワードでよく検索されているのか、競合はどれぐらいいるのかなど、調べながら入稿することで、より購入率を高めていく運用ができます。
④楽天CPA広告
「楽天CPA広告」は、売上課金型の広告です。
[おすすめ度]
星3つ ★★★
広告経由で発生した売上に課金されるので、はじめての方にも安心です。
また、入稿作業などもなく、自動出稿なのでお手軽に広告掲載ができます。
[特徴]
・売上に対する課金方式。
→CPA広告をクリックしてから720時間(30日)以内に購入した、通常購入の商品すべての売上が課金対象。
・楽天市場内だけでなく、楽天市場外にも配信。
[掲載場所]
・楽天特集ページやジャンルページなどランダム掲載
・必ずここに掲載されるという保障はない。
[料金]
・広告経由で発生した売上に対して、一定の料率分20%
[メリット]
・広告入稿などの面倒な作業がなく、自動で出稿してくれる。
・売上に対して課金される、成果報酬型なので、売れないのに予算だけ消化されるようなことはない。
[デメリット]
・RMS登録商品の中からランダムに選ばれてしまう。商品によって、広告戦略をたてることが困難。
[こんな方におすすめ]
・はじめて広告を出してみようと考えている方
RMSプロモーションメニューにて設定を「有効」にするだけという手軽さです。広告を出したら、実際にどのように売れ行きがあって、予算がかかるものなのか、試しに見てみるといいでしょう。
ただし、ランダムに掲載商品が選択されますので、効果検証がしづらいでしょう。
⑤楽天ダイナミックターゲティング広告
[おすすめ度]
星2つ ★★
リターゲティングという通常広告とは異なる手法です。予算を大きく使わないと効果を実感しづらい広告です。また、配信精度にも大きく影響されます。
リターゲティング広告といって、一度自店舗のページを訪問したことがある、あるいは購入履歴のある見込みの高いユーザーへ、楽天外部のページに訪問したとき広告を配信するものです。楽天内広告とは異なりますので、基礎知識の時点では割愛いたします。
⑥クーポンアドバンス広告
「クーポンアドバンス広告」は、クーポン獲得課金型の広告です。
[おすすめ度]
星4つ ★★★★
掲載商品を選択して、値引き額を設定するだけ。あとは、楽天が自動でクーポンを発行し値引き率を計算して表示してくれます。
[特徴]
・入稿作業や審査、クーポン発行など不要、広告の設定が簡単。
・ユーザーがクーポンを獲得したら課金される、成果報酬型の広告。
・配信先が、ユーザーマッチング配信・キーワードマッチング配信 2種類ある。
・楽天会員ユーザーの過去の購買・閲覧・お気に入りデータをもとに、ユーザーに合わせたクーポンを自動表示してくれます。
[掲載場所]
・楽天市場トップページ(PC/スマホ/アプリ)
・ジャンルトップページ(PC/スマホ/アプリ)
・RaCouponトップページ(PC/スマホ/アプリ)
・楽天内キーワード検索結果
・プッシュ通知
[料金]
・広告請求額 = クーポン獲得数 × 獲得単価
例) 40,000円 = 1000クーポン獲得 × 1クーポンあたり40円
[メリット]
・成果報酬型なので、無駄なく広告を使える。
・設定がとても簡単で、クーポン値引きも自動設定なのでお得感があり、購入につながりやすい。
・特に、型番系商品のキーワードマッチング配信であれば、購入につながりやすい。
[デメリット]
・価格を変更すると、配信されなくなってしまう。
・クーポン価格が自動で設定されてしまうため、値引き率のコントロールが困難。
[こんな方におすすめ]
・型番商品を扱っている方
楽天内キーワード検索結果上部にも表示されてきますので、特に型番商品に関していえば、検索結果で値引き率が判断できるため、購入に繋がりやすいといえます。
ただし、価格変更してしまったり、登録したばかりの商品などで、配信されないケースがあるので注意する必要があります。
⑦楽天プロモーションプラットフォーム(RPP)
「楽天プロモーションプラットフォーム(RPP)」は、クリック課金型の広告です。
[おすすめ度]
星4つ ★★★★
上記のCPC広告をより手軽にした広告です。1クリック25円~と低予算で出稿でき、RMS登録商品の中から、検索キーワードに関連性の高い商品を、楽天が自動で表示してくれます。店舗側でやることは、予算の設定だけです。
[特徴]
・掲載キーワードはランダム。
・楽天内キーワード検索結果の上位に表示できる。
・1クリックいくらにするか店舗側で設定できる。
・RMS登録の全商品が対象。
・楽天提携サイトにも露出される
[掲載場所]
・PC検索結果
・スマートフォン検索結果
・PCジャンルページ
・SPジャンルページ
[予算]
・1クリック約25円~。
・月の予算設定ができる。
[メリット]
・広告作業がとても楽になります。
・1クリック25円~と低予算でお試しできます。
[デメリット]
・掲載したい商品を選べなかったり、掲載キーワードも選べませんので、細かく広告の設定ができません。詳細を分析して運用したい方には不向きです。
[こんなお店におすすめ]
・手軽に露出を増やしたい方
はじめての方でも予算の設定だけで、楽天内キーワード検索結果とジャンルページの検索結果、提携サイトにも露出できます。楽天側が自動で商品を選択してくれますので、面倒な作業もとくにありません。
⑧メルマガ配信型のニュース広告
最後に、「メルマガ配信型のニュース広告」があります。
それぞれのジャンルごとに、定期的なニュース配信が行われており、そのジャンルに興味のあるユーザーへダイレクトに訴求できます。大きなセールや一気に集客したい時には効果的です。ただ、ジャンルによっては広告費が高いです。ニュース広告は、企画によってレスポンスも結構ありますので、それだけ予算も必要ということです。
まとめ
以上が、楽天内の広告種類です。
ここから自店舗にあった広告を探すのは、なかなか大変ですが、
まずは、キーワード検索結果に表示される広告 からはじめましょう!
特におすすめは、「楽天CPC広告」 「楽天プロモーションプラットフォーム」 「クーポンアドバンス広告」の3つです。
楽天での購入は、新規ユーザーであれば、そのほとんどがキーワード検索から商品を探します。実際に、RMSのアクセス分析を見ていただくと、おそらく楽天サーチの割合が多くなっているのではないでしょうか。
最近は、有料レポートも出せるようになり、広告で掲載した商品の費用対効果を検証できるようにもなっておりますので、広告改善がしやすいといった点もメリットの一つです。
また、広告を掲載したからいいわけではなく、効果を最大化していただくためには、掲載ページの作り込みが不可欠です。ページの作り込みに関しては、またの機会に記事にしたいと思います。
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