不確かな未来から利益を生み出す
魅力的な言葉に惹かれ、読んでみました。
人生はチェスではなくポーカーだ
ちなみにチェスはやったことがないです。はい。・・・本には
チェスは、はっきりとした決まりのある計算式で実際に答えを見つけ出すことは出来ないとしても理論上では如何なる状況においても正しい解や手順が必ず存在する。チェスには隠された情報がなく、運の要素もほとんどない。両プレイヤーには盤上のすべての駒がいえている。駒はランダムに消えたり現れたりはしない上、突然別の位置に移動することもない。理論上では、遡ればミスをした時点を正確に突き止めることができると。
その点、ポーカーはと言うと
不確実な条件のもとに意思決定を行う。そして重要な情報は隠されあらゆる結果に運の要素が絡む。次にどのカードが配られるか予測がつかないのでゲームで最善の判断を下しても負けることがある。ゲーム終了後に運の影響と意思決定の質を区別するのは難しいと。
人生が似ているのはポーカーであると。
・もっとも賢明で慎重な決定を下しても失敗に終わることがある。
・すべての交通規制に従っても事故に遭ったりする。
誰かにポーカーのルールを5分で教え、世界チャンピオンの選手と1ゲーム or 数ゲーム対戦させたら初心者がチャンピオンに勝つこともある。これはチェスではありえない・・・らしいです。
なんとなくわかるようなというところです。
人生はポーカーに似ていて、不確実要素が多く、すべて正しい選択をした上で負けてもミスのせいだと決めつけてしまったり、ほんのいくつかの結果をもとに自分の意思決定の良し悪しを判断するとはチェスでは合理的だが、人生やポーカーには使えない。
いろいろと書かれてはいます。
意思決定は未来に対する賭けであり、1度の結果の良し悪しで決定が「正しかった」か「間違っていた」かを判断はできない。
さらに、あなたが去年下した最善の決定を思い出してみる。次に最悪の決定を思い出してみる。おそらく最善の決定として思い浮かべたものの後には良い結果が続き、最悪の決定の後には悪い結果が起こっていることがでてきてしまうのではないでしょうか。
後付け思考が引き起こす危険
後付けは誰もが陥りがちな習慣的思考パターンであると。それは結果と決定の質を強く結び付けすぎてしまう思考であるようです。
じゃあどうすればいいんだ。
つまり、
この本では確率論の視点で考えるようにすれば、望ましくない結果だけ見て決定が間違いだったと判断することは減る。決定そのものは正しくても運や情報の不完全性、そして分析のためのサンプルの少なさが悪影響を及ぼした可能性があると認識できるからということでした。
もっと心理的なものや実例いろいろ書いてもありましたが今回はこの辺で・・・・・。
みなさん
1度直近の最悪の決定と最善の決定は何だったか、考えてみるのはどうでしょうか。