昨年からやっていた展示会で、ずっと行きたいと思っていましたが、なかなかタイミングが合わず、もう終わってしまうということで最終日に行ってきました。
こちらの展示会は「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画」ということで、日本デザインコミッティーに所属する、日本を代表する様々な分野のデザイナーが手掛けた作品のスケッチや、図面、模型などの原画を中心とした展示会です。
印象に残ったことや感想
皆さんご存じ、箱ティッシュ「スコッティ」。
このパッケージデザインを手がけたのは、グラフィックデザイナーである松永真氏です。「スコッティ」パッケージデザインは1986年頃、国際コンペを開いて決定されました。コンペのデザイン条件は2点ありました。
- 花柄であること
- 与えられたロゴを使用すること
しかし、松永氏はその条件内ではコンペを勝ち抜ける良いデザインができないと判断し、花柄を入れずに制作して提出し、それが見事コンペを勝ち抜きました。そして現在も変わらず使用されています。その背景を意識しながら見る過程はとても興味深かったです。
他にもJRなどのICカード対応の改札機のラフや、山手線の駅として今年出来た高輪ゲートウェイ駅の天井デザインの模型など・・・
日本でも先頭を走るデザイナーたちの中間成果物を見ると、なんとなくではなく、明確な狙いを持ってデザインしていることが実感できました。
自分も上辺だけのデザインをしないように心がけたいと思った展示会でした。