ちょこっとエジプトの世界

先日、渋谷で開催されていた ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展 へ 足を運びました。

オランダにあるライデン国立古代博物館は、世界で最も古い国立博物館の一つで、エジプト・コレクションの所蔵点数は2万5千点以上と、世界有数の量と質を誇るのだとか。
そんなコレクションから、選りすぐりの200点以上が今回来日するとのことでした。

そんなたいへん貴重で神秘的なエジプト展が、あの某キャラクターとコラボレーションすることをきっかけに、エジプトのエの字も知らなかった私は、音声ガイドを駆使しつつ、展示を拝見しました。
知識が無くても展示が豊富で説明も具体的で理解しやすく、なにより、どれも初めて見るものや知ることばかりで、非常に興味深いものがありました。


展示の中でも特に、ひと部屋にずらーっと10体以上の棺が並んだ立体展示には圧倒されました!目の前に等身大の棺が立っていると、なかなかの迫力があります。めったにない、貴重な体験でした。
他にも「ミイラの最新CTスキャン研究」に関する映像資料があったり、「ミイラの作り方」という料理レシピのようにイラスト付きで説明されたパネルがあったり…ただ包帯を巻くだけではなく、ミイラを作るうえでもいろんなポイントがあるんですね。当時の人びとの埋葬への考え方や、色やかたちに対する美意識なんかも垣間見えたりして、とても面白い内容でした。

謎に包まれている部分も多いエジプトですが、私がより興味を持ったのは、古代エジプトで使われたエジプト文字のひとつである「ヒエログリフ」です。
一見すると記号のようでとても文字とは思えませんが、当時は神聖なものとされており、石碑や神殿、墓などに刻まれていました。
特別なもので重要視されていたこともあって、読み書きできたのは選ばれた人たち、当時人口のわずか1%程度らしいです。細かく複雑なかたちになっているのは、一般の人々には読み書きできないようにする意味もあったようです。

このヒエログリフ風なデザインで今回のエジプト展でいろいろとグッズが展開され、書体などこういったものに弱い私は思わずノートをたくさん買ってしまいました。ハイセンスなノート、持っているだけでテンションが上がります。いろんなキャラクターとコラボレーションすることで有名な神様、「メジェド様」の表紙デザインもとても可愛いです。

箔押しが最高におしゃれなメモ帳

さりげなくメジェド様がいます…!

せっかくなので、このメモ帳に「GREENWICH」を実際にヒエログリフで書いてみるとどうなるのか、挑戦してみました。

左から、Gは「壺を置く台」 Rは「口」 Eは「葦の穂」 Nは「さざ波」 Wは「ウズラのヒナ」 Iは「葦の穂」 Cは「かご」 Hは「亜麻糸」。 なんとか真似て書いてみましたが、鳥が出てくるとバランスをとるのが難しくなりました。
他にも「ライオン」や「フクロウ」などの動物も、文字として使われていたようです。いろんなモチーフが並んだ文字を見ると、それだけで何か物語が作れそうな感じがしますね。
文字の意味を知るなかで、当時の人々が大切にしていたものや、生活で使っていたもの、馴染みのあるものをもとにして文字が考えられていたことが分かりました。

今では簡単に文字変換してくれるツールもありますので、みなさんも、ぜひ一度ヒエログリフを手で書く体験をしてみてください。難しいです。自分の名前を変換するとどんな文字があるのか、意味を調べるだけでも面白いと思います。

  

ふつうに生活していたら触れる機会のなかった、エジプトの不思議な世界をちょこっと覗くことができました。エジプト風なすみっコたちも無事お迎えできて満足です。

お問い合わせ

サービスに関するご相談やご質問などこちらからお問い合わせください。

03-55107260

受付時間 10:00〜17:00