みんな動かされている?行動経済学とコピーライティング!

みなさん、行動経済学という言葉を聞いたことがありますか?

近年、ノーベル賞でも話題になり注目されていた行動経済とはどういうものなのか気になっていました。

実際に、本を手に取り読みすすめていくうちに、世の中のあらゆることが行動経済学に通じていました。

改めて、「あ、そういう時、あるある!」 「バイアスがかかっていたな!」 「選択させられていたんだな!」

これこそビジネスにもプライベートにも役立つ考え方だと感じました。

また、コラムのキャッチコピーや広告コピーなどコピーライティングの中でも当てはまることが多かったので、今回ブログで取り上げてみました。

【そもそも行動経済学て何なのか? 】

行動経済学とは、かんたんに言うと「心理学+経済学」です。

必ずしも人間は合理的に行動しないこと、無意識のうちに動かされていること、人間とは何か行動心理を読み解く学問といえます。

感情や心の動きが経済を動かし、個人の消費行動を知ったり、マーケティングや商品企画などにも活用できます。

また、人を変えるための理論と方法は、自分自身の目標達成や自己実現を助ける効果など、これからの時代を生きていく上でも役立つ教えです。

【代表的な理論や効果とは 】

プロスペクト理論・・・2002年にダニエル・カーネマンがノーベル賞を受賞。 リスクのある不確実な状況下での行動を予測するモデル。ベストな選択をするためにどのような意思決定をしているか。

ナッジ理論・・・2017年にリチャード・セイラーが ノーベル賞を受賞 。背中を押したり、肘で小突くように人々の行動を変えられるという理論。強制ではなく人々を好ましい方向へ誘導する。

ヒューリスティック・・・直感で意思決定をするプロセス。日常的にかつ無意識のうちに使っていること。自身の経験から瞬時に答えを導く。

【具体的な実用例】

<アンカリング効果>

人は最初に与えられた情報や印象がアンカー(錨:いかり)のように心に残り、新しい情報を処理する際にもそのアンカーが強く影響する。

例:

家電量販店やスーパーのチラシなど、あえて通常価格表示を訂正して値下げされた表示を出し、ひときわ安いと感じさせる。

極端の回避効果

物事を決めるときの基準は、極端を避け真ん中を選ぶ。おとりを使って選ばれやすくする。意思決定を変化させる。

鰻屋さんで、松5000円 竹3000円 梅2000円の3択だと真ん中の竹が選ばれやすい。2択より松竹梅の3択で竹を選ぶ人も増えた結果売上もアップする。

<サンクコスト効果

それまでに費やした労力・お金・時間などがもったいないと考え、損するとわかっていてもなかなかやめられない。

例:

投資やギャンブルなど自分が投資した金額に固着して、損切りできない。正しいと進めてきたことを肯定したい気持ちとそれまでかけた労力とコストが判断を鈍らせる。

<バンドワゴン効果>

大勢の人たちと同じ行動をとろうとする。たとえ間違った行動でも周りに左右され判断をしてしまう。他人を意識しみんなと同じことで安心をする。

例:

選挙活動で、メディアの報道から支持率・有力候補・圧倒的優勢など聞かされると投票が集まりやすい。人々が多数支持していることをアピールする。

バンドワゴン効果はキャッチコピーや広告など日常にも多く見られるかもしれません。

【行動経済学のおすすめ選書】

今回おすすめの行動経済学の本は、コチラの2冊です。

「サクッとわかる!」「本物の教養!」というタイトルやキャッチコピーにひかれて購入! したと思っていましたが、実は行動経済学も関係があったことに気づかされました。

サックっとわかる ビジネス教養 行動経済学」

サクッとわかるというワードが、気軽に読めそうだなと心理的なハードルを下げてくれました。

そして、オールカラーのイラスト付きで見やすい!分かりやすい!!

その名の通りページをめくっているだけで、かんたんに行動経済学の考え方がわかる本です。

コチラの本は、以前に広告で見かけていたので、まさになじみのあるものを選択してしまうという利用可能性ヒューリスティックでした。

「働く君に伝えたい 本物の教養 池上彰の行動経済学 入門」

「本物」というワードが、本格的・一流などクオリティが高くモノ選びにこだわりがある人にも響く印象を受けました。

池上さんが監修ということで、難しい理論が出てきたとしても分かりすく解説してあるだろうという安心感もありました。

コチラの本も、まさに有名人の力で信頼感や説得力がアップして、絶対いい本であろうと感じさせるハロー効果でした。

【まとめ】

行動経済学を知ると、みなさんも普段から目にする機会が多いなと感じられたのではないでしょうか。

前回までのブログに取り上げていた、SDGsの目標達成のためにも行動経済学を活用する企業・団体も増えています!

人は、なかなか合理的に行動できないものです。

毎日がこんなにも無意識にコントロールされていると気づくこともできます。

そう考えると、何か失敗をしたと感じた時の行動も今後は変えることができるかもしれません!

今回ご紹介したのは行動経済学の一部ですので、ぜひ、みなさんも一度手に取って読んでみてください。

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