昨年の夏に、グロービスのクリティカル・シンキングを受講いたしました。
たいへん大きな学びとなり、仕事にも生かすことができています。
それと同時に、改善点が見つかってきました。
目の前のタスクのことしか見えていなくて、タスクができた意味も考えずに言われた通りに修正をおこなう・・・。
もっと視野を広げる必要があると感じました。
今回、望月安迪著『戦略コンサルタントが大事にしている目的ドリブンの思考法』を読みました。
タイトルが気になって書店で手に取りました。
コンサルタントは、クリティカル・シンキングに長けていると考え、どのように思考し、業務に生かしているのか気になったからです。
実際に読んでみて、グロービスで学んだことと同じ考えが書いてありました。
目的ドリブンとありますが、大きな目的だけではなく、すぐに目の前のタスクに生かせそうなことも学びになりました。
その中から、仕事に今すぐ生かしてみたい!と強く思った2点を紹介いたします。
何のためにやっているのか
視野が狭くなる、開発なので開発関係のことしか気にしないでタスクを進めてしまうことの原因は、何のためにその仕事をやっているかという意識が足りなかったからでした。
何のためにやっているのか、について語る章に説得力があると感じたのは、議事録の作成ひとつにも言及していたからです。
たとえば、"何のために"議事録を作成するのか。それは、会議に出た人あるいは出ていない人がその会議の討議内容、決定事項、アクションを確認し、共通認識を得るためだ。
望月安迪著『戦略コンサルタントが大事にしている目的ドリブンの思考法』
そのことを理解していれば、会議の決定事項やアクション事項を議事録の最上部に持ってくる、討議の内容も大きな話題から詳細な話題に階層化して書き分ける、といった対処ができるようになる。
進む会議を追いかけるのに必死で、会議の内容を丸写しな、不要な情報も書かれた自分の議事録はたいへん読みにくかったです。
議事録作成はかなりの頻度で起こるタスクですが、それにもこの本で学んだことを生かすことができますね。
問題の見極め方
該当の章は、最小の労力で最大の成果を出すために、まず問題を見極めることについて解説しています。
・実際に動き出してみると手元の作業は進むので、それにどんどんのめり込む
望月安迪著『戦略コンサルタントが大事にしている目的ドリブンの思考法』
・「何のためにやってるんだっけ」という思いがふと頭をかすめても、今さらもうやめられない
このような経験が多くあったので、ここで語られたことは身に染みました。
テストで、この問題は何をきいているのか線をひいて確認するようにとよく言われたと思います。
解答が質問からずれていると、配点がもらえません。
そして、この章では、アインシュタインの言葉「もし私がある問題を解決するのに1時間を与えられ、それが人生を変えるような大問題だとすると、そのうち55分は自分が正しい問いに答えているかどうかを確認することに費やすだろう」と、紹介されています。
テストと同じように、問題が何なのかを正しく理解することが仕事においても重要です。
クリティカル・シンキングでも、データが増えて情報が増えていくなかで、何度も質問にたちかえって考えていました。
この分析結果は、質問への答えになっているか?と何度も確認していました。
仕事には、早さと、問題に対しての正しさが求められます。
スピードが早くても、結果、完成したものが目的とはずれていたら成果にはなりません。
さいごに
社会人3年目に入る今、このようなビジネス書を読んでよかったと感じています。
今回ブログで書いたことのように、全ての社会人に通じることも書いてあれば、コンサルタントとしての業務についても書いてありました。
目的があるから、目的と現状のギャップがあり、そのギャップが問題になる。
そこを埋められるようなお手伝いをしているそうです。
自分が何のために目の前の仕事を行っているか、意識するのは重要なことです。
しかし、慣れてきてスピードを求めるとついおろそかになってしまいます。
定期的に読み返して、よりよいものを提供できるように業務をこなしていきたいですね。