弊社のサービス「らくらく在庫」のサービスサイトを外部の制作会社に依頼してリニューアルしました。
私は制作会社に対して資料の作成や制作会社が作成したものの確認を行う役割を担いました。
その過程で感じたことを共有します。
依頼側も積極的なコミュニケーションが必要
信頼関係がある場合でも、全てを委ねてしまい受け身のスタンスでいると最終的に「思っていたものと違う」という結果になるかもしれません。
したがって、納品物に求める要件や理想像がある場合は、それがきちんと伝わるような形でコミュニケーションを行う必要があります。
「おそらくやってくれるだろう」という考えは危険です。あいまいな部分がある場合はなるべく早く伝えなければいけません。
導線設計は外部への依頼が難しい
今回のサイトリニューアルの目的は以下の2点でした。
- デザインをトレンドに合わせて刷新すること
- 申し込みボタンのクリック率(CVR)を向上させるためのコンテンツ設計
前者のデザイン刷新は外部に依頼しやすい内容ですが、後者のコンテンツ設計はサービスの理解が深く必要なため、外部への依頼が難しいと感じました。
サービスサイトは集客と新規顧客の獲得に重要な役割を果たしているため、サイトの主な目的は新規顧客数を増やすことです。
導線設計は、サイトの使いやすさやユーザーエクスペリエンスに直結する重要な要素です。特に申し込みボタンのクリック率を上げるためのコンテンツ設計は、戦略的なアプローチやユーザーの心理を考慮する必要があります。こうした戦略的な要素を理解し、具体的な導線を設計するには、サービスの本質や顧客のニーズを深く理解する必要があります。
外部の制作会社には、私たちのサービスや顧客のニーズに関する深い知識は当然無いですし、理解するにしても時間がかかる作業です。そのため、導線設計をしてもらうのは要件を伝えるのも、作成してもらうのも難しいです。
このような理由から、今回は私が社内でヒアリングしながら、コンテンツ設計の草案を作成し、外部にはそれをベースに制作したもらう形をとりました。
その結果、社内でも納得のいくものが出来たと思います。
サービスサイトのコンテンツ設計は、そのサービスに関するターゲット像やどんな課題を解決するものなのかなど、サービスのコアな情報が必要です。そういったものがまとまった資料があると、サイト制作しやすいので、今後に活かしていきたいと思います。
依頼する内容に関して知識が無いと、最終的に想定と違うものが納品される可能性がある
サイト制作において、依頼する側にWEBデザインに関する知識を持っていない場合、要件が正しく伝わらない可能性があります。
例えばデザインに関して言えば、見るポイントの一つとして、情報の優先順位があります。
見てほしい部分が、ちゃんと目立っているかはとても重要です。
見た目がそれっぽくても、伝えたい情報が意図した形で表現できなければ意味がないので、そこは仕上がったものに対して依頼する側もちゃんと確認する必要があります。
つまり、依頼する側にもある程度の依頼するものに関する専門的知識が必要であるということです。
そうでなければ、悪く言えば外注の言いなりになってしまう危険性があります。
依頼する側の理想がちゃんと満たされているかは、依頼する側も責任をもって確認することがとても重要だと感じました。
まとめ
外注する際に感じたことのまとめとして、一つは依頼側も積極的にコミュニケーションを取ること。そしてもう一つは、外部が作成するものが、こちら側の希望とするものかどうかを判断できるような体制にすることが大事ということでした。また外注する際には、これらを意識していこうと思います。