普段何気なくスーパーやドラックストアなどで、商品が陳列してる様子はよく目にすることがあるかと思います。実は陳列方法によって商品が売れたり売れにくくなったりすることはよくあります。今回は実際に実店舗を運用する側となって、どのように陳列すれば商品回転がよくなるかなどをご紹介したいと思います。
目次
小売店における商品陳列とは?
スーパーなどでよくみられる商品陳列、これにはいろいろな意味があります。どのように並べると手に取ってもらいやすか?あるいはついで買いしてもらえるか?商品をどこにどのように置くことによって売上につながるかは非常に重要な取り組みになります。
陳列の方法
補充型陳列(オープンストック)
一般的に消耗頻度、使用頻度、購買頻度が高い定番商品を効率的に補充し、継続的に販売するためのディスプレイ方法です。商品のフェイス数を増やすことが重要です。
- 単一ブランド単独訴求型陳列よりも、単一ブランドの大量陳列による集合訴求型陳列のほうが売れやすい。
- 少数のブランド単独訴求型陳列よりも多数ブランドの大量陳列を組み合わせた複合訴求型陳列のほうが売れやすい。
- 同じ商品でも高さや置く場所によって売れ方は変化する。
- 少ない在庫で高回転に売れながら補充を繰り返すハイターンローストックの実現のために前進立体陳列にして棚の奥あけるようにする。
- 新商品や育成商品をゴンドラの手にとりやすい段に多く陳列する育成商品中央配置型や売れ筋商品を上下、左右に配置して、新商品をその間に挟み込むように配置するダブルアタック型の活用。
前進立体陳列とは手前の商品が売れると後ろにある商品を前に出すことで棚のスペースを常に埋めていくことができる。引用元:https://ameblo.jp/52651173/entry-12671060799.html
ダブルアタック陳列とは販売を強化したい商品を売れ筋商品で挟みうちにして陳列すること 引用元:https://smbiz.asahi.com/article/14608189
展示型陳列(ショーディスプレイ)
重点商品を販売するときの陳列方法です。顧客の購買目的に合わせた商品陳列のグルーピングであるフロアゾーニングやフロアレイアウトにも意識をおき回遊性の高い店舗レイアウトを目指すことが重要です。
- 集中的ディスプレイ:購買促進を活性化させるために、大量陳列やグルーピングを行う。
- 関連的ディスプレイ:関連商品の組み合わせの提案方法
- 感覚的ディスプレイ:ムードアップ陳列、シンボライズ陳列、ドラマテック陳列など
重点商品の効果的な陳列
集視ポイント(アイキャッチャー)の設置
売り場の目立つ場所に商品を設置する。POPをつけたり大きさをアピールすることによって思わず目にとまる展示方法。新商品や季節性の商品など短期間で売上につなげる場合に有効です。
ゴールデンライン
棚の中で見やすい高さ、手に取りやすい高さに配置し、重点商品をアピールする。この配置を誤ると売れる商品も売れなくなる場合があります。売りたい商品はお客様の腰の位置あたりに配置し、上段には配置しないようにする。上段の商品は遠くから見たときに目印になるため、何が配置されているかがわかる商品を並べましょう。
特設コーナーへの陳列
特別な売り場を設けて、集中的な品揃えをおこない注目を集める。
省力化のための陳列方法
こちらは時間をかけず効率よく商品を並べる方法の紹介です。要するに人件費を抑えながら店舗運用をする場合は取り入れたい陳列方法になります。
バラ積み陳列
単品のままで商品を積み上げる陳列。商品を並べる作業時間が短縮できることが可能になります。
カットケース(段ボール)陳列
ダンボールをカットして配置するだけの陳列。この陳列は、特設コーナーと演出もできるため、販促にはもってこいの陳列方法になります。最大のポイントはバックヤードから補充をしなくてもよいところです。
最後に
今回、リテールマーケティング検定の試験に出題される一部をアウトプットも兼ねてブログ掲載をさせていただきました。普段何気なく入っているお店では、様々な目的をもって商品陳列がされているという気づきとともに、販売士としての知識の定着にもなりました。また、集視ポイントなどは、実店舗以外でもオンライン店舗でも取り入れるべき施策だと思います。いかにその商品をクリック(手に取ってみてもらうか)してもらうかによってその後のアクションにつながりますよね。