私は業務の中で、お客様とメールのやり取りする機会が多くあります。
その中で当たり前のように使っているビジネスメールですが、
実は間違いだと気が付かずに使っているケースが意外とあります。
実際にメールなどの文章を作成する際に違和感があると、
どのような使い方が正しいのか確認することがあり、
これまでの間違いに気が付くこともあります。
そこで私が過去に誤用していたり、よく見かける間違いについて紹介します。
宜しく
まず、「宜しく」ついてですが、変換すると普通に出てきますね。
しかし、ビジネスシーンなどの漢字使用の目安となる常用漢字表での「宜」の読み方は
「ギ」のみと記載されおり、「ヨロ」という読み方はありません。
漢字とひらがなの使い分け方を定めた「公用文における漢字使用等について」においても、
「よろしく」が正しい表記であるとしています。
上記より「宜しく」という使い方は、ビジネスメールにおいては正しいものではないということになります。
致します
こちらは一番多い気がしますね。
上記の「宜しくお願い致します」の合わせ技も目にします。
漢字の「致します」は「する」という動詞としての意味を持つ丁寧な表現となり、
「あるところまで到達させる・至らせる」という意味があります。
ひらがなの「いたします」は、補助動詞としての役割となっており、
「いたす」は「する」の謙譲語、「ます」は丁寧語に分類されるそうです。
上記よりひらがなのいたします使用例としては
「よろしくお願いいたします」
「メールにて失礼いたします」
漢字の致します使用例としては
「こちらが致します」
「そのようには致しかねます」
行動を表す場合に使います。
ビジネスメールの締めの言葉ではひらがなの「よろしくお願いいたします」を使うことが正しいです。
下記
こちらも目にすることがあり、何が間違いなのか?と私も思っていました。
「下記」はビジネス文書でよく見るかと思いますが、「記書き」を表すそうで
詳細を箇条書きにして以上で完結させるというルールがあります。
記
1.日時:2024年〇月〇日 13:00開始
2.場所:○○展示場 東ホール
以上
このような形式となり、ビジネス文書に使われる言葉となります。
ここから後に書かれているものを確認してほしいというメールを作成する場合、
「以下」を使うといいかと思います。
「以下」には特に細かい決まりなどはなく、
ビジネスメールでは『記書き』を使うことはありませんので、
「以下」を使うことで、違和感もないかと思います。
日常の業務で当たり前のように送信しているビジネスメールですが、
なんとなくで使っている表現もあるかと思います。
正しい表現をすることで、良い印象となって、信頼につながる可能性もあります。
自分自身のビジネスメールを一度見直してみるのも良いかと思います。