日々の仕事や生活で体や心の疲れがたまりやすいのは、自律神経の乱れやホルモンバランスの崩れが影響しています。
人が受け取る情報の約8割は視覚からで、色にはストレスを軽減したり集中力を高めたりする力があると言われています。
そこで、今回注目したのは ”色彩がもたらす癒やしの効果” です。
リモートワーク中にもかんたんに取り入れられる色彩を活用した癒やしの方法をご紹介します。
目次
【色彩のもたらす心理的効果とホルモンバランス】
色彩は私たちの日々の暮らしの中で大きな影響を与えています。
その影響は、色の波長や視覚的な刺激を通じて自律神経やホルモンバランスに働きかけることができるようです。
色彩の心理的効果
特定の色が持つ心理的・生理的効果の例です。
青:リラックス効果、自律神経の安定
緑:ストレスの軽減、目の疲れを癒やす
黄色…気分の高揚、創造性の刺激
赤色:エネルギーの活性化、血流促進
色彩とホルモンバランス
色に宿るエネルギーで大切な役割を担うホルモンの例です。
青色:セロトニン、脳を活性化させ、やる気や幸福感を高める
緑色:アセチルコリン、記憶や学習の助け、リラックス効果や疲労回復
黄色:エンドルフィン、安心感や痛み・ストレスを和らげる脳内麻薬とも呼ばれる
赤色:アドレナリン、心拍数を上げエネルギーを送る、闘争心、高揚感
【リモートワーク環境での色彩活用術】
色彩は、私たちの心身に多面的な影響を与え、日常生活の中でどのように取り入れると効果的なのでしょうか。
視覚的な刺激を与えることで、リモートワーク環境でも簡単な工夫で色彩を取り入れる実践的な方法があります。
観葉植物やアートで緑を取り入れる
デスクに観葉植物を置いたり、緑を基調としたアートや写真を壁に飾ることで、心を落ち着かせる効果があります。
さらに、観葉植物は空気を清浄する効果もあるため、リモートワークスペースに最適なアイテムです。
デスク周りに黄色やオレンジをプラス
仕事の効率を上げるために、例えば、メモ帳やペン立て、マウスパッドなどに黄色やオレンジを取り入れると、気分が明るくなり、創造性を刺激する効果があります。
また、長時間の作業でエネルギー不足を感じる時は、赤色の小物をデスクに置くと、活力を取り戻しやすくなるかもしれません。
照明の色を工夫する
リモートワークでは、照明の色を適切に切り替えることも大切です。
- 集中したい時:昼白色(青白い光)の照明を使うことで、集中力が高まり、作業効率を上げられます。
- リラックスタイム:仕事後には暖色系(オレンジがかった光)の照明を使うことで、気持ちを落ち着かせて心身を休ませることができます。
最近では、スマートライトを使えば、ボタン一つで色温度を調節できたりするので便利です。
【まとめ】
リモートワークのように限られた空間の中で働く場合は、色彩を使った空間作りが心身の健康を保つために大切です。
色彩を意識して取り入れることで、視覚的な癒やし効果だけでなく、自律神経やホルモンバランスに働きかけながら、心身を整えることができます。
癒やしを与える青や緑を基調としたり、エネルギーを高める赤や黄色の取り入れ方を工夫することで、より快適な毎日を送れるようになるかもしれません。
色彩の持つ力を活用した空間作りで、日々のストレスケアと効率向上を両立できるといいですね。