この本は、イーロン・マスクの盟友であるピーター・ディアマンディス氏が、2030年に世界がどのような姿になっているのかを、特にテクノロジーの面から予想した本です。
昨年より急に世界に巻き起こった、誰も予想だにしなかったコロナ禍もありますので、10年後の世界がどのようなものになるのかを占うことすら無意味に思えてしまったりもしますが、一方で、特に米国のテクノロジー企業がどのようなことに取り組んでいるのかを詳細に解説した本書は、まさにそのような世界になるのだろうなということを感じさせ、ガラパゴスな日本の現状に非常に危機感を覚えました。
進化するテクノロジー(たとえば人工知能やAI)が、ほかの同じく進化するテクノロジー(たとえば量子コンピューターや材料工学)と合わさるとき何が起こるのか。
自動運転、ハイパーループ、eコマースの未来、教育の未来、医療の未来など、いろいろな角度から2030年の未来予想が本書には書かれていました。
10年後というと、先のようで、あっという間に来てしまう、すぐそこにある未来なのでしょう。
この世界の変革に、どうすれば立ち向かっていけるのか。本書の最後にも、この変革に立ち向かっていくには継続的に学び続けていくことだと書かれていました。
目をそらさずに、加速する技術変化にキャッチアップしていく努力が大切ですね。
特に、これからまだまだ長く働く若い人に読んで欲しい本です。