グロービス エグゼクティブ・マネジメント・プログラムを終えて:3ヶ月の学び

はじめに

2023年7月から9月まで、グロービスのエグゼクティブ・マネジメント・プログラムというコースを受講しておりました。

プレスリリース等でもお知らせしておりますが、11月に、グリニッジ株式会社は、日本ECサービス株式会社とともにECXグループというグループ経営体制に移行します。
そのような変革を目前とし、また、グリニッジ株式会社も21年目となり、このタイミングで経営についてしっかりと学んでおく必要性を痛感し、今回受講を決めました。

実際のクラスは毎週木曜日の19:00から22:00までで、終了後には1時間の懇親会が続きました。
毎回20ページ以上の資料を何度も読み込み、5~6時間の予習が推奨されるという集中的なカリキュラムでしたが、12回のセッションを無事終えることができ、13回目と称した終了後の懇親会で一旦の区切りがつきました。

参加者は主に大手企業の部長職級の方々で、総勢30名ほど。彼らとの交流を通じて、業界の違いや自身の会社との位置づけなど、多くの刺激を受けました。
そして、これらのトップリーダーがどれほどの熱意を持って仕事に取り組んでいるかを見て、日本経済のバックボーンを支えているのはこのような人々だと再認識しました。

授業の内容そのものや、カリキュラム内容、教材、配布資料等の引用や転載は禁じられていますので、今回は感想中心とはなりますが、3カ月の経験と学びについて書いていこうと思います。

プログラムの概要

このプログラムの目的について、グロービスのサイトのほうに書かれている内容をまとめると、以下のようなものとなります。

  • 経営者の視座・視点を獲得する
  • 意思決定力・組織マネジメント力を養う
  • 志や責任感の涵養を図る

参考:エグゼクティブ・マネジメント・プログラム | グロービス・エグゼクティブ・スクール

12回のカリキュラムは、まずは経営者とはどういった視点でものを考えているのか、というところから入り、決定を下すにはどういった知識や道具をいかに活用していけば良いかをグループワークとディスカッションの中で学び、そして次第に経営者の志や責任感についても自身のマインドをアップデートするよう迫られる、といった構成でした。

印象・学び:フレームワークについて

特に印象に残ったのは、SWOT、3C、ファイブフォースなどをはじめとする競争戦略のフレームワークや、組織の7S、変革の8ステップなどを使いこなし、フレームワーク思考といったものに如何になじんで活用していくかということ。

このフレームワークについては、過去、ITコーディネータの資格取得の際の試験対策の講習や、試験合格後のケース研修などで一通り学び、その後も折に触れ、使ってみたりもしておりましたが、実際のところは実践においてあまり有効活用できておりませんでした。

今回、どう活用していけばいいのかということを毎回のディスカッションの中で、特に、グループで討論させていただいた方々の使い方を見せていただくことで感じ取れた点が非常に学びにつながりました。

印象・学び:その他

その他、

  • リターンが大きいからといってリスクを無視してはいけない
  • フレームワークがリスクの受け入れに役立つ
  • ファイナンスの知識が判断に大きな影響を与える

など、さまざまな洞察を得ました。

直近で行った経営判断も、ファイナンスの知識があればもう少し精度の高い判断ができたものと思い、ここは、さらなる学びの必要性を痛感しています。

クラスの方々はいろいろな業界から参加されておりますので、各回で取り上げる内容と同業界で関して馴染みの深い方もいらっしゃり、業界特有の課題点や裏話(ちょうど世の中を賑わせていたビッグモーターの件など)も興味深く聞かせていただきました。

この3ヶ月間、並行して日々の業務もありました。
経営統合について社内で共有する機会など、重要な場面もいくつかありましたので、学んだことを少しずつでも実践に活かせたという点も大きかったように思います。

学んだ中で、一番心に響いた内容は、世の中がこれだけ成熟しているので、世の中に役立つことでないと、もはや市場創造はできないということ。
そういった視点で成功している企業や経営者の例をいくつも学び、同じ視座に立たないと、今後、企業として生き残っていけないのだろうと痛感したことでした。

今後への展望

3カ月の間に受講したこのプログラムは、ビジネス知識の獲得だけでなく、自己成長の機会として非常に価値がありました。学ぶことの重要性を再確認し、日々の業務での実践の難しさや喜びを実感できました。

同じクラスの方々との交流も貴重でした。彼らの多様な業界背景や経験を共有することで、自分の視野を広げることができました。特に、グループワークやディスカッションは新しい発想やインスピレーションのきっかけとなりました。

このプログラムを受講することで、企業の経営やリーダーシップに関して深く掘り下げ、知識を得ることができましたが、それ以上に、自分自身を振り返ってみる機会となり、自己認識を深め、さらなる学びへのモチベーションとなりました。
志高く経営に取り組んできた方々のケースに触れ、自分の甘さを痛感したことも大切な学びでした。

リスキリングの重要性が叫ばれる中、このタイミングでの再認識は、今後の人生において大きな意味を持ちます。

先日の懇親会では、参加者同士がこれまでの学びを共有し、今後のビジネスシーンでの活用方法について熱心に話し合いました。
今後も定期的に情報交換の場を持ち、異なる業種でもマネジメントの立場で学びを深めていくことが大切だと感じています。

変革を起こすには学びが大切です。そのひとつとして、弊社では、クリティカルシンキングを基盤にグロービスの講座受講を推奨しておりますので、ぜひ多くの社員にも積極的に学んでほしいと思っています。

最後に、グロービスのエグゼクティブ・マネジメント・プログラムの講師やスタッフの方々に深く感謝します。
特に講師の方々の、毎回3時間のクラスを時間が短いと思わせる熱い進行のおかげで非常に楽しい時間を過ごすことができました。心から感謝申し上げます。

今後もこの経験を活かし、私自身、そしてグリニッジがさらなる成長を遂げるためのステップとして、この学びを大切にしていきたいと思います。

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