テレワーク実施にあたり一番の課題は、業務で使用するツールであるPCと電話をどうするかでした。
まずはPCについてお話ししたいと思います。
当社では普段のPC環境は以下のような形です。
- デスクトップPC
- デュアルモニター
つまり、PCを持ち帰るという選択肢はそもそもありませんでした。
また、弊社では各PCおよび社内サーバー、ルーターなどにセキュリティー上の制限などが設定されており、この点にも注意を払う必要がありました。
テレワーク方法の選択肢
家で仕事をするとなると以下のような選択肢があるかと思います。
- 会社で使用しているPCを自宅に持ち帰り使用する
- 個人で所有しているPCを使用し、業務で使用しているファイルサーバーやツールにアクセスして使用する。
- 個人で使用しているPCから会社のPCにリモート接続する。
- 会社で使用しているものとは別に業務用ノートPCを会社側で用意する。
「リモート接続」とはインターネットを介し、あるPCから別のPCを操作することです。
テレワークで言うところの、自宅のPCから会社のPCを操作することです。
メリット・デメリット
上記の選択肢のメリットやデメリットは、以下のようなものになるかと思います。
会社で使用しているPCを自宅に持ち帰り使用する
- デスクトップPCの場合、物理的に厳しい(不可能ではないが大変)
- 社内ネットワークにアクセスできない
- コストはかからない
個人で所有しているPCを使用し業務で使用しているファイルサーバーやツールにアクセスして使用する。
- 社内ネットワークにアクセスできない
- 情報流出などセキュリティー面でのリスクが高い
- コストはかからない
個人で使用しているPCから会社のPCにリモート接続する。
- 社内で使用しているPCと同じ環境で仕事が可能
- 個人仕様のPCなのでセキュリティー面でのリスクが高い
- スペックが個人のPC環境に依存してしまう(リモート接続だと、リモートする側のPCのスペックはさほど高くなくてもよいが、画面の大きさなどで仕事がしにくい可能性がある)
- リモート接続サービスの料金が発生する
会社で使用しているものとは別に業務用ノートPCを会社側で用意する。
- コストが高い
- セキュリティー面の設定をしたうえで支給することで、セキュリティーリスクは軽減できる。
- 社員によって環境にばらつきが出ない。
弊社ではプライバシーマークを取得し独自にセキュリティー体制を整えているため、最大の懸念点はセキュリティーリスクでした。
この点を勘案し、コストはかかりますが会社で使用しているのとは別に、業務用ノートPCを全社員に支給することとしました。