今年4月に入社した新入社員が、2ヶ月間の外部研修を終え、6月よりグリニッジに戻ってまいりました。 スキルはもちろん、研修を経て社会人としてもより成長した様子で、現在は少しずつ業務に携わりながら、さっそくフレッシュな力を発揮して活躍してくれています。
今回は、新入社員の 野口さん に、就職活動などグリニッジ入社前の話や、研修を終えての感想、現在の心境と今後の目標についてインタビューを行いました。
S.Noguchi
中央大学 経済学部 経済学科 卒業。 企業の環境保全への取り組みのコストや効果について評価する環境会計論や、中小企業論などで企業の現状や取り組みについて大学で幅広く学んだ。 趣味は、映画鑑賞(特に洋画)、ひとりカラオケ。
グリニッジに入社するまでの経緯
2月くらいから就職活動を始めましたが、当初はまったくターゲットを決めていませんでした。とりあえず就業体験をした会社から手当たり次第、という感じで。 業種や職業を決めるにあたっても特にやりたいものはなかったのですが、業種調査でIT業界のことを調べてからだんだん興味が出てきて、4月5月あたりからはIT業界に絞って改めて就職活動をしていました。
― IT業界への意識はどのように変わったのでしょうか?
ITという言葉を正直あまり深く知らなかったので、ロボットとか機械的なもののイメージが強く、なんとなく冷たい印象を持っていました。 調べていくうちに、ITを活用することでさまざまな課題を解決すること、困っている人の助けになること、その根底は人のために動ける業種だということが分かり、それからは、IT系の仕事に対して、人のためにITで何ができるか、何を与えられるかを考えなければならない仕事なんだと思えるようになり、人ありきの考え方にあたたかみを感じて、とても共感できました。
また、コロナ禍の就活ということもあり、いろいろな業界がピンチの一方でIT業界ではこれを機に業績を上げたというところもたくさんあったので、これからまた先何十年後かに何かが起こったとしても、IT業界だったら融通がきく新しい考え方ができるのかな、とも思えました。
― コロナ禍での就職活動で苦労したこと、気を付けていたことはどんなことでしょうか?
この状況下では初めての就活生という年だったので、当時は企業側も対応に追われてバタバタしている状況でした。会社によっては募集人数を減らしたり、採用活動自体を中止するケースもあったので、スケジュールに影響が出て予定が崩れることにはとても苦労させられました。内定を取り消されたという話を友人から聞いたこともあったので、そういった会社もたくさんあったと思います。
また、慣れないリモートのなかで行われる会社説明会などでは機械トラブルもあったりして、上手く説明会に参加できなかったこともありました。今思うと、企業も就活生もこんな状況での就活は初めてではあったので、ルールやフローは定まっていないし、それを決める年になってしまったかなと感じます。
そういったなかで、まず自分ができることとして、オファーをもらえるサービスや就活エージェント、就活サイトなどいろいろなルートを活用しながら、少しでも企業とのつながりを多く持てるように努めました。 あとは、誰も想像できなかったこうしたとんでもないことが起こった時に、企業がどう対応するのかというのは、就活生として働く会社を見極めるチャンスだと考えていたので、そういった動向には注目していました。IT業界は特に、採用フローのリモート対応が早い会社には好印象を持てましたね。リモート面接をいくつかしていると、電車賃や移動時間を鑑みて圧倒的に効率がいいことに気がついて、後半のほうはリモート対応の面接を中心に受けるようにしていました。
― グリニッジを知ったきっかけ、印象はどうでしたか?
まずは入口を広げようと、いろいろな就活サービスやツールを利用しているなかで、オファーサイト等も利用していたのですが、そこでグリニッジからメッセージが届いたことがきっかけで、まずは会社説明会に参加してみることにしました。
グリニッジの会社説明会では、社長から自身の経歴や会社の歴史、提供しているサービスの概要まで分かりやすく説明していただきました。リモートで行われたのですが、今まで見てきた会社であった圧迫感みたいなものがなく、その後にあった座談会でのフリートークでは先輩社員の方々ともお話できて、いい空気でとても話しやすいというのが最初の印象でした。
私は喋ることが苦手で、面接などではどうしても緊張してしまうのですが、唯一グリニッジの面接では緊張することなく、積極的に質問もできたんです。座談会や面接を通して感じた会社全体の穏やかな雰囲気や、会社HPで公開されている社員ブログを読むと実際に働いている方たちの人柄を知れて、より一層グリニッジで働きたいという思いが強くなり、入社を決めました。
内定者アルバイト研修について
― 内定が決まり、11月からアルバイトとしてグリニッジで研修を受けてみて、どうでしたか?
週一日ではありましたがアルバイトとしてお給料も出るということで、リモートでさまざまな研修をしていただきました。 懇親会なども控えなければいけない世の中で、もしこのアルバイト期間がなかったら、先輩社員の皆さんとはコミュニケーション不足になっていただろうなと思いますし、そうなると内定から期間が空いていざ4月に入社したときに、ほんとに新入社員だなーって感じになって、ある程度先輩社員と距離がある状態でのスタートになっていたと思うんです。
なので、数ヶ月の間ではありますがアルバイトをやってきて週一日でもリモートで皆さんと顔を合わせてお話ができたのはとても大きくて、研修スケジュールも全社員それぞれ担当するように組まれていたので、全員の方と話す機会ができたことはありがたかったです。
4月からの外部研修で2ヶ月間会えない期間があっても、アルバイトのときのつながりがあるから、今こうして6月になってグリニッジに戻ってきたときに、安心して働けているのかなと思っています。
― アルバイト研修の内容はどのようなものでしたか?
内容としては、午前はプログラミングの学習、午後はその都度グリニッジの各サービスについての研修だったり、各担当の方が用意してくださった特別研修があったりして、スキルの面と会社の面で理解を深めたり、また、担当してくださる先輩社員とのコミュニケーションを取れる場にもなっていました。 私はプログラミング未経験でしたが、HTMLやCSSからPHPまでアルバイトの間に触れることができたので、4月からの外部研修も入りやすかったです。
4月から2ヶ月間の外部での研修について
― 研修の具体的な内容や、雰囲気はどうでしたか?
まずはインターネットなどのIT基礎から、HTML、CSS、PHPと段階的にプログラミングについて学んでいきました。後半では、PHPのフレームワークLaravelとGitを利用したチーム開発を行い、実践で使いながら覚えていくという流れでした。 研修中は分からないところが出たら、みんなで調べて解決しようとしたりと、とても協調性のあるクラスメンバーたちと明るい雰囲気のなか研修を受けることができました。
― チーム開発ではプロジェクトリーダーを担っていた野口さん。 大変だったことや、感じたことなどを教えてください。
プロジェクトリーダーは、プロジェクト全体のスケジュールを組んだり、どのメンバーにどの作業を任せるか指示したり、講師の先生へのプロジェクト進捗状況の報告や、メンバーの質問事項をまとめるというのが主な役割でした。特に、ガントチャートでの予定立て、スケジュール管理がとても難しかったです。 私自身あまりリーダーなどの経験がないので、研修なら失敗してもいいかなという気持ちで、今回挑戦してみようと思い立候補しました。
期日に気を付けながら、進捗が遅れている部分に関してはメンバーのサポートに回ったり、なんとなくこの人はこれが得意だなと判断できることがあれば適材適所で任せたりして、チームで助け合いながら一つのシステムを開発するというのは、とても貴重な経験でした。 最初は分からないところがたくさんあって積極的に先生に助言をもらったりしていたのですが、後半は自分で書けるコードが増えていたり、エラーが出た時もデバッグをして原因を突き止め、自力でエラーを解決できたときはとても嬉しかったです。システム開発演習のなかで自分の成長を実感することができました。
実際に一社員として働きはじめて
― 大変に思うことや、楽しいと思うことを教えてください。
大変に思っていることは、一日の時間配分です。午前と午後でどの仕事を先にどうやって進めていけば効率よくうまく進められるのかとか、まだ要領がつかめていない部分があったりするので、そういったところは優先順位をしっかりつけて気を付けていきたいと思っています。今後いろんな業務を任せてもらえたときに、予期しないことで予定していたことが止まったりしても、焦らずに対処できるようになっていきたいです。
楽しいと思うことは、今は全部が楽しいです。 自分が今開発しているECサイトが完成したときに、今後そのページにアクセスするお客様がいて、実際に商品を購入してもらえるのかと思うと、とてもわくわくします。ちゃんと今、仕事ができているんだなという実感がありますね。
あとは、グリニッジに戻ってきてまだ日が浅くはあるんですけど、さっそく新しいプロジェクトにも参加させてもらっていて、プロジェクトのなかでは、ECに関連する知識だったり、技術雑誌を読んだり、詳しい先輩社員の方々にヒアリングをしてお話を伺ったりと、自分で情報を仕入れていく機会がたくさんあるので、いろんなことを学べて日々楽しく働けています。
― 会社の方々はどんな人がいらっしゃいますか?
メリハリがついてる方ばかりだなという印象がありますね。グリニッジでは、業務形態がリモートになってから月に一度コミュニケーション企画が開催されるということで、先月初めて参加してみたら、みなさん、すごいはっちゃけていたというか。笑
もちろん仕事中もみなさんいきいきしているので楽しそうな印象はあったんですけど、仕事をしているうえでの雰囲気ではあったので、仕事をしているときはきちんとオンのスイッチが入っていて、こういった社員間のコミュニケーションではきちんとオフの空気で切り替えて楽しむときはみんなで楽しんでいて、メリハリをコントロールできているところがすごいなと思いました。
あとは、やっぱり社会人としてのうまい気の遣い方というのをみなさんから感じる部分があるので、自分も後輩が入ってきたときには、先輩としてきちんと視野を広げておかなきゃなあと感じています。
また、私が外部研修に行っている間に新しい社員の方が何人か増えたりしていたので、戻ってきたときには若干雰囲気が変わっていたりするのかなと思ったりしたんですが、みなさん変わらず新しい方にもフレンドリーに接していたので、今後新しい人が増えていってもこのグリニッジ特有の、穏やかな会社の雰囲気は続いていくんだろうなと思いました。
― 仕事をするうえでの今後の目標・理想像を教えてください。
ITやECのことについて私がまったく知らない身だったので、世の中にもITとかインターネットのことよく分からないよっていう方がたくさんいると思います。自分が仕事の経験をたくさん積むなかでもっと詳しくなってプロのエンジニアになっていったときには、そういったITについていけないと思っている方に対しても、しっかり目線を合わせていけるエンジニアになりたいと考えています。
情報リテラシーが不十分な方々の立場になって考えてみたり、教えたり、その方たちに向けたサービスを作れるようにもなりたいと思っています。まずはいろいろ知識をつけて、自分のなかでしっかり理解したことをかみ砕いて、分からない方々にも分かりやすいように伝えられるようになりたいです。
あとは、自分は目標を定めたらそれに向かって達成を目指すということが合っているタイプなので、仕事をしていくうえでも、小さい目標をこれからしっかり立てていって、達成に向けて動いていけたらいいなと思います。
最後に、就職活動中の皆さんへメッセージをお願いします。
私は就職活動をするなかで、会社を選ぶ基準として会社の雰囲気やそこで働いている人を重視していました。いろんな会社説明会に参加しては実際に社員の方々とお会いしてお話を聞き、価値観や空気感が合わないなと思った会社もいくつかあります。なので、説明会や面接などを受けていく過程で、少しでもその会社の考え方に疑問を感じたり違和感を感じたら、無理せず取りやめてもいいと思うんです。悩んだときは、自分の直観を信じてほしいですね。
あと、面接は緊張して私も苦手ではあるんですけど、就活の苦労を経験してみて思うのは、やっぱり臆せず会社に対して質問ができると後々の不安もなくなりますし、「こっちも会社のこと審査してやるんだぞ」という気持ちで、積極的に気になるところは事前に質問しておくのが良いということです。会社側と就活生側がお互いに面接しているようにしていけたら後悔することも減って、ちゃんと会社を見極めていけると思います。
最終的には自分と会社との相性だと思うので、周りの人で内定が決まっていたとしても焦らず振り回されず、着実に就職活動を続けていけば、自分に合った働きたいと思える会社がきっと見つけられると思います。
今回は、入社の経緯から就職活動の話や研修での経験、今後の目標まで、野口さんの思いをたくさん話していただきました。
今後も、野口さんの成長に注目です!