生産者 × お客様 × ECで
「三方良し」のシステムを構築
本業の肥料・農薬・飼料及び農業資材の販売のほか、フルーツカット工場や農業生産物の流通部門を設立し、ECサイトにて販売を行う。売れている感を演出しながら少人数運営で利益につながる仕組み作りのため、ウルトラASPとらくらくーぽん、らくらく在庫を利用
課 題
- お客さまからの問い合わせを極力減らした、スムーズなサイト運営を行いたい。
- ネット通販で大事なアクセス数、転換率、客単価の転換率をいかに上げていくか。
- ECサイト4店舗の在庫管理を一元化したい。
提案・課題プラン
- らくらくーぽんを使用しクーポンの自動発送を行うことで、レビューの投稿数を増やしながらスムーズにサイトの運営を行なう。
- 賑わいツールで売れている感を演出し、転換率を上げていくウルトラASPを提案。
- らくらく在庫を使い一元管理しながら、自動化で時短とコストの削減を行なう。
使用したサービス
- ウルトラASP
- らくらくーぽん
- らくらく在庫
提案者 / セールスマネージャーS.Toyama
お客様の負担を解消し、
手間をかけずにレビュー投稿率をアップ
最初に、らくらくーぽんを導入したきっかけから教えてください。
楽天市場にネーションズという店舗サポートがあるのですが、その中で月商600万円以上の店舗しか参加できないアドバンスという、一番レベルの高いクラスがあり、弊社はその第1期生だったんです。15店舗くらいが参加している会だったんですが、その中でらくらくーぽんの話をしていて。うちも自社の受注システムのカスタマイズでレビュー対策はやっていたのですが、その時使っていたものよりも精度が高そうだなというのがきっかけですね。
当時、お客さまにレビューを書いていただいた後に、またレビューを書いてくださいというお知らせメールが送られていたり、複数の商品を買っていただいたお客さまが、それぞれの商品のレビューを書いても全部同じクーポンが届くというトラブルが多かったんです。それが、らくらくーぽんを導入してから一気になくなりましたね。
自動でクーポンを発行しますし、同じお客様には自動で複製しますからね。
今まで、そこまで手間のかかる作業ではないので自分たちでやっていたのですが、クーポンが欲しい人からは「まだですか」という問い合わせが来たりしていて、お客さまに不安な思いをさせてしまっていた部分を解消できたのは大きいです。
らくらくーぽんの後にウルトラASPを導入していただいたんですよね。
前に使っていたシステムの会社で顧客情報に関するトラブルがあって、サービスを止めるという話になり、何社か検討してグリニッジさんに決めました。欲しい機能がちょうどあったというところが大きいですね。特に実況レビューはあるといいなと思っていたので。通販の場合、アクセス数と転換率と客単価で売り上げが決まってきますが、転換率をいかに上げていくかというところが一番難しい。なので賑わいツールというのは、間違いなく必要になってくると思うんですよね。これがどのくらい影響しているかというのは正直わからないところもありますが、ないよりは絶対あった方がいいものですし、商売をやっていると、売れてる感を出すのって個人的にはものすごく大切だと思うんです。行列がなくてもあるように見せるっていう演出をしてくれるツールは、すごく大事だと思います。
らくらく在庫に関しては、楽天、アマゾン、Yahoo!、自社の4店舗の在庫管理が難しくなってきたというところが大きいですか。
うちの場合メーカーでもあるので、そこまでシビアな在庫管理は必要なかったのですが、それでもコロナの関係で売り上げが一気に伸びたのと、イベントへの対応が大きかったですね。例えば母の日に、直接手渡しで渡す人と母親に直送する人の在庫を、今までは管理できていなかったんです。それがらくらく在庫を使うと一元管理できるんで、全部でいくつ準備して今いくつ売れているかが、パッと見てわかるようになりました。計画性を持って在庫管理ができるようになったのは大きいですね。イベントになると通常発送と手渡し発送と直送発送で、1店舗につき発送方法別に3つの在庫を管理しなければいけなくて、それが4店舗分なので、1商品につき12の在庫管理が必要でした。それがらくらく在庫を使うと1つですむようになったので、すごくラクですね
売れてる感を演出する賑わいツールと、
在庫の一元管理で負担を軽減
らくらくーぽんの導入で、お客さまの不安やトラブルなどは解消されたという感じですか。
一気に解消されました。それと管理画面ですが、細かく分析とかはわからないですが、見ただけで単純にレビューの投稿が増えてるな、というのが視覚的にわかるようになりました。それと毎月1回、悪いレビューのレポートメールが届きますが、あれが結構参考になっています。低評価のレビューから、この商品のこの部分をもっと改善しようというところにつながっていますね。この価格でこれだけの改善ができたら、入れてよかったと思います。設定も20分くらいでパパッとできたので、かなりラクに導入できたと思います。
レビューでの評判もすごくいいですね。
おかげさまで(笑)。やってよかったと思いますね。はじめはドライフルーツが売れるのかと思いましたが、意外と売れてくれているというのが正直なところですね。
導入時のシステムの設定や操作が難しいと思っている方も多いと思うのですが、難しくはなかったですか。
すぐにできたので全然難しくなく、むしろ非常に簡単でした。しかも効果もありますしね(笑)。実際、レビューの投稿率も4%くらい伸びました。4%って、たいしたことないと思われるかもしれないですが、こういうのは積み重ねだと思うんです。我々はその1%を追っている業界でもあるので、この1%を良くするっていうところで一気に4%良くなったというのはすごいです。7%から11%にレビューの投稿率が上がったというのは大きいですね。しかもそれを手間をかけずにやれて、クーポンの発行も自動でやってくれるのは助かります。1回レビューを書いた人には別のレビュークーポンを送るように設定しているので、そこは本当にラクになりました。
ウルトラASPの作業効率はいかがですか。自動でバナーが切り替わったり、賑わいツールとしていろいろと変わると思うのですが。
最初に設置さえしてしまえば、特に何も問題はないですね。その辺りは置き換えで一気にやったので、手間もまったくなかったです。安心出荷日バナーを発送の目安としてページに置いたのですが、これを貼ってから、「いつ発送しますか」という問い合わせは減りました。バナーを貼ったことで安心感が出ているのかなと思います。僕は本当に問い合わせを受けたくないので、問い合わせをいかに減らすかというところを重視していて、そこができたというのは大きかったですね。
らくらく在庫の導入に関してはどうでしたか。
導入はこれが一番難易度が高かったですね。それでも1日〜2日くらいです。2〜3回トライして問題がなかったので、バックヤード系のシステムにしては導入もすごくラクなんじゃないかなと思います。
今はセット販売の在庫管理にも活用されていますよね。
セットの管理は必須になってきますね。今まで空売りが発生していたのが、空売りが防止できているので、スタッフの心理的な部分での負担がかなり軽減されていると思います。「在庫がなかった、どうしよう」という不安はなくなりましたね。
とくにお客さまが買われるのは営業時間外ですからね。
今まではそこに、ある程度のマンパワーを使って防止していたのですが、物理的に空売りができなくなったというのは非常に大きいです。販売機会のロスがなくなりましたからね。それと今、グリニッジさんの機能を使って適正在庫を見極めている最中なのですが、商品が20以下になったらリードタイムも考えて発注するなどのルール作りに、もう少しうまく活用できるようになるといいなと思います。今はまだその辺りがまったくできていなくて、在庫切れになったら連絡が来るくらいでしか活用できていないので、適正在庫をしっかりと見極めて設定したいですね。
少人数運営で固定費を減らし、
利益につながる仕組みで日本一を目指す
ECサイトも含めて、今後の展望・展開などがありましたら教えてください。
楽天市場の果物ジャンルでいうと、うちが今、全体の20位らしいんです。なので3年後に日本一になろうという目標を立ててます。基本的には、産直をどんどん加速的にやっていこうと計画しています。うちは農業系の会社なんですが、通販で農業系の強みを生かしきれてないんです。だから、全国にたくさんいらっしゃる農家さんの中で、ECで農作物を売ってみたいという方がいたら、フルーツでも野菜でもなんでも取り扱うサービスを楽天市場でスタートさせたいですね。3年後までに100農家さんと契約して、300商品を販売したいです。我々の強みを生かして、個々の農家さんとそういった取り組みをしていくということを目標に掲げています。
グリニッジへの要望などがあれば聞かせてください。
グリニッジさんの仕組みがどんどんアップデートしてくれれば、私たちはもっとラクに仕事ができるようになると思うんです。うちの会社でも今、一生懸命RPAに取り組んでいるのですが、自動化という仕組みでいかに少人数で運営していくかというのは、一番利益になりやすい部分だと思うんです。固定費をいかに減らしていくかというところで。人間が在庫管理をするよりも、月1万円払って在庫管理ができる形にしていくというのは、いいサービスだと思いますよね。ランニングコストはかかりますが、人件費の削減や時短につながるシステムというのは、これからも作っていっていただけたらうれしいです。
本日はありがとうございました。
編集後記
1から社内でECを立ち上げ、周囲の理解と協力を得て、自分たちで商品をつくり、販売していく。文字として書くと簡単に見えてしまいますが、実現に至るまでには数多くの問題を乗り越えていく必要があったのだろうと思いました。
「楽天の果物ジャンルで3年後に日本一になる」という明確な目標を掲げられ、全国の農家とECの橋渡しをしていくという大きなプロジェクトにも取り組まれていて、現状をより良いものに変えていこうとする姿勢は、本当に見習うべきだと思いました。
今あるサービスをさらに改善し、店舗様にとってより使いやすいサービスを提供できるよう弊社としても努力していきたいと思います。
荒井様お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。
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